福田実の本音
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NEW:2004.12.01

 この人カッコいいな、この人どうなっていくんだろう? いつもそういう人に影響を受けて後をついてきた。
 中学の時の担任が山に登っていて、その話を聞いて山に登りたくなった。卒業してすぐに土方のアルバイトをした。高校に入りすぐに山岳部に入り、秋葉原に行ってバイトの金で装備をそろえた。初めて行った南アルプス仙丈岳。3000メートル級の山では雷が横に斜めに飛んでいくことを知った。見上げると星はすべて流れ星だった。何でも見てやる、何でも体験してやる。それしか考えなかった。
 日本第2の標高の北岳。バットレスを左に見ながら下山する時、いつか親父の足跡を子供が辿る気がした。
 片岡義男の世界が好きで、バイトしながらバイクの免許を取り、やりたいことをした。植村直己の『青春を山に賭けて』は矢沢永吉の『成り上がり』とともにバイブルだった。いつか5大陸最高峰を登ってやると思っていた。
 北アルプス、東北とバイトした金で数々の山を登った。100は超えている。頭の毛のう炎と闘いながら、卒業後いろいろな仕事も経験した。自分でやる事と、いろんな世界を見て自分の勝負する場所を見つける事、その為のこやしだと思っていた。
 この人すごいな、カッコいいな、プロだな、俺もこうなりたい。そう思える人間はなかなか現れなかった。どの会社もどのトップも魅力を感じない。半端だ。販売業、サービス業、製造業、いろんな職種を経験したが、どれも魅力がなかった。結婚を控え、求人誌で見つけてとりあえず定職をと思って入ったのが、前の会社だった。
 当時は年商30億くらいの会社で退職金もなかったが、面白い会社だった。営業マンは個性的で、この男はどうなって行くんだろうという男たちが多かった。ここでプロになろうと思った。勝負だった。自分を表現できる場所を探し出した。創業者も面白い。その後、いろいろな会社の経営者や幹部を見たが、どれも魅力なかった。会社の看板とって肩書き外したらお前ら勝負できないだろう、という男たちばかりだった。勝負する男たちの生き様を見るのは面白かった。会社はすごいスピードで伸びていき、急成長を続けていった。それは本に書いた通りだ。
 その一方で年間300万、辞めるまでに計3000万近い経費も認めてくれていたので、渋谷、新宿をベースに全国の地方都市でいろいろな女性たちとも会ってきた。これも面白かった。生きることは理屈じゃない。様々な人生を抱えて懸命に生きる女性たちはカッコ良かった。常にカッコいい男たちと一緒に仕事し、カッコいい女たちと会ってきた。生き急ぐ必要をいつも感じていた。こうなる事がどこか脳裏にあった。本気で生きている男と女が好きだった。懸命に生きている人間といつも話をしてきた。だから人の本気を笑う奴、バカにする奴は許さない。
 すべて人間は経験しないと本当のことは分からない。子供が生まれ、小さな五本の指で俺の人差し指を力強く握った時、この子供を何があっても守ると思った。授乳で睡眠がとれずゲッソリしている女房を見守りながら、死ぬまで金で苦労はさせないと思った。
 大変な仕事を懸命にやり、プロとしてお客さんに喜ばれて、部下たちとごくろうさん会をやった時「部長ありがとうございます。ごちそうさまでした」という言葉も嬉しかった。本気でギリギリまで追い詰められて答えを出していく毎日。もう6年も前のことになる。
 自分が薬害副作用被害という地獄に落とされて、初めて知ったこの国のデタラメな医療、薬事、行政。前にも書いたが、自分の人生をすべて本気で生きてきたから、半端な行政と医療は絶対に許さない。俺がやっている裁判の本質は、これまでのデタラメな医療薬事行政に全面的にケンカを売っている。その一方で同じように苦しい地獄に落ちて戦っている各患者の会の中にはゆがんだ考えを持ち、足を引っ張る奴もいる。でもな、いつも言うが、本質を考えろ。正しい医療行政、正しい薬事行政をしていれば、患者が苦しむことはない。それを誰かが引っ張っていかなければならない。そうしないと、自分の子供たちも子孫も苦しむ。どの薬害裁判も流れはウェブマガジンに書いた通りだ。海外での情報の隠蔽、そして日本国内に多くの副作用患者を出す。ウェブマガジンとこの本音を通してこれからもいろいろな事実と真実を伝えていきます。俺という男を見ていて下さい。これからも思ったままのエッセイを伝えます。第6回公判の傍聴と本の販売、お願いします。

10代後半の福田

20代前半の福田

20代後半の福田。アメリカ・ロスアンゼルスの買収した会社にて。組織トップになるととにかく半端は許さなかった

35歳、倒れる半年前の福田。会社での食事会


 メールの返信です。
 埼玉のKさん、あったかいマフラーとボーシありがとうございました。体調悪い中、すみません。一緒にガンバリましょう。
 八戸のNさん、お見舞いありがとうございました。京都の写真、また送って下さい。
 三重のHさん、メール届いています。今度効き目を教えて下さい。
 辞めた会社のK主任、H主任、お見舞いありがとう。売上も戻ってきてよかった。キッチリ建て直してまた幹部全員あいさつに来いよ。待ってる。
 看護師卵のTさん、メール届いてます。お見舞いに来て下さるのでしたら連絡先メールして下さい。俺の方から連絡します。会える日、楽しみにしています。
 製薬会社MRさん、なるほど製薬会社の背景いろいろ分かりました。ありがとうございます。またいろいろ教えて下さい。おかしい事はどんどんバクロしてやりますから。
 Kimienbooさん、メール届いてます。いつでも連絡下さい。会っていろいろ話してみたいです。
 またまたKさん、ヨーロッパからメールありがとうございます。本も読んで下さい。軽い気持ちで、そしてもっと俺のこと理解してみて下さい。
 12月3日、東京地裁528号法廷、午後1時15分。辞めた会社の創業者社長の公判証人として、俺、証言します。俺の裁判とは別ですが、よろしかったら来て下さい。待ってます。お世話になっている元社長へキチンと御恩返しできればと思い、精一杯証言してきます。

以上




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